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エピソード0

エピソード0

1981年私はアルバイト(名古屋ヒルトン)で貯めたお金を手に空手の武者修行を目的にカナダのバンクーバーに渡りました。当時、英語は愚かで右も左も分からない。そんな中で私は名古屋を後にしました。飛行機に9時間..ようやくバンクーバーに到着。踏みしめたカナダの大地が大きく不安に感じたことを脳裏に記憶する。カナダにはトランクケースと道着が1つ片手に小さな英語ガイドブック...たどたどしい英会話でダウンタウンに行ってくれとお願いしました。ダウンタウンに着くもカナダには友達も知り合いもいない...何から先に行えばいいのか?そんな不安の思いをしながら..とりあえずカフェレストに腰を下ろした。ホテル探して3日を確保。張り紙にあった入居者募集の紙を見て早々に住む場所を見つけた。見つけたマンションはバンクーバーのスタンレーパークから歩いて5分の1831 robson st. 506号室だった。部屋を借りて1週間は部屋に布団も何もかも無い状態で夜はごみ袋と段ボールをくるんで寝た。カナダの夜はとくに冷え込みがはげしい...朝になると空手着を身につけてスタンレーパークの海岸沿いでウォーミングアップ昼からは就活探しだか英会話が出来ないのが欠点であった。だからしばらく昼からは英語の勉強をした。

入国してから1ヶ月...何時ものようにスタンレーパークに空手の練習に没頭するも練習と言っても相手は大きな巨木...最初はびくともしない木だったが叩く度にビ~ンと芯に響くようになった。するといつのことだろうか...何か上の方でガサガサと音がする ん? 巨木から何かが降りてくる‼ 一目見てリスだと理解できた。 リスが降りてくるも尻尾を立て威嚇をするも早々にリスは私に目掛けて飛びかかってきた‼ これはヤバい...逃げようも素早く何度も飛びかかってくる結局腕を噛まれたが丁度道着の厚みの部分で青アザ程度! しかし、リスが強いのには驚いた。まぁ、リスも怒るはなぁ...自分の住みかを叩かれて怒らない奴はいないからね...その後、リスのお詫びにナッツを買いに行きました。次の朝に謝りに行こう!次の朝に巨木のリスの住みかに出向き必死に呼び掛けをするが呼んだところで降りてはこない。叩くと噛まれる...しかし、降りてこなければ謝る事が出来ない。決心をして叩いてみた..何回叩いていただろうか?.. やはりガサガサと音を立て下に降りて来た怒りを隠せない様子だが私は事前に用意したナッツをパラパラ蒔いてみた。リスは目の前のナッツに興味を示し戸惑いを見せている。そしてとうとう私の作戦は成功した。叩いては下にナッツやクルミを蒔き何度も何度も日を繰り返した。いつの間にかリスとは信頼関係を結んでいた。

スタンレーパークを西に行くと海岸がある。そこはランニングコースにもなっている有名な場所...私はそのランニングコースの海岸で空手の修行にある自然石割りを行っていた。ある日、私がいつものように海岸で自然石割りをしていた時...北から観光客たちが歩いて来ていた。私は気にすることなく用意した自然石を割ることを集中し修行を始めた。すると後部では拍手が聞こえてくる。カメラを取る人もいた。後ろの観光客はかなりの人数で...自然石を割る度に(karate man one more)アンコールをお願いされ期待にこたえそれを終えるとお金が頭にあたるほどに投げてきた。決していい気分はしない。既にこれはパファーマンスである。(乞食になった感覚) ようやく観光客が帰ると海岸の岩場にはお金が散乱している。呆然とお金を私が拾わずにいるとずっと横で見ていた同年代くらいの日系人が私に声をかけて来た。

日系人:(お前、そのお金拾わなきゃ) 岩下:私は投げられたお金に興味は無いよと言うと... 日系人:(そっかぁ...いならいなら私が拾うぞ)と言って拾い始めた。 日系人:(ところで名前なんていうの?) 岩下:私は岩下だよ。 日系人:(下の名前は?) 岩下:清伸だよ! 日系人:(俺は大山盛明さ)宜しくね! 結局、$200もの大金となったらしく...その夜に私は大山盛明から食事をご馳走になった。

1992年 カナダ。1959年よりワールド極真会空手連盟をつくりあげた初代宗家ROGER LESOUDが亡くなり二代目宗家としてANDREY COULOMBEが受け継いだ。後、ANDREY COULOMBEは総本部に挨拶の為に日本へ...私も日本へ帰国した。

エピソード 1 カナダで付き合った千葉県の某総合病院の娘と同居生活した時に親から猛烈な反対を喰らい探偵を5人も雇われた。そして親は当時外務大臣(武藤嘉文)氏と極真の総本部に電話をし大山倍逹総裁に抗議の電話をかけ大山総裁より当時極真会館岐阜支部長(柳渡聖人)に通達。

柳渡: 岩下...今な総本部から電話が来てな○○子って女の子を知ってるだろ?

岩下: はい。今、付き合っている女性の名前です。

柳渡: 実はな総本部に女性の親から電話があったらしいんだよ...で、直接な大山総裁が電話を受け取ったみたいでな今、大山総裁から俺に直接電話が来たんだよ...

岩下: えっ?!それは本当ですか?

柳渡: こんな冗談ないだろ...で、これから大山総裁から岩下の自宅に電話かかってくるから対応してくれ...くれぐれも粗相無いようにな。

岩下: 押忍!わかりました。

大山総裁:岩下くんの自宅かな?私は大山だか...

岩下: 押忍!総裁 私が岩下であります。押忍!

大山総裁: キミぃ○○子さんも2人が好きあっているんだろ?

岩下: はい。いえ...押忍!

大山総裁:そこに彼女はいるのかね?

岩下: 押忍!直ぐ横におります。

大山総裁:少し彼女に代わってくれないか?

岩下: 押忍!総裁

大山総裁: ○○子と会話をする

大山総裁➡岩下

大山総裁: 岩下くん二人が好きなら...それでいいじゃないか!私からも親さんに話しておく!それと親さんからハムを送って来たんだが送り返しておくから...キミぃ!男じゃないか!何かあれば直接電話してくれ!

岩下:押忍!総裁 失礼します!

岩下➡柳渡

岩下: 柳渡師範!今、大山総裁と話をしました。

柳渡: で...何て言ってた?

岩下: (事情を話す)

柳渡: なるほど...

岩下: あっ? 彼女の親から大山総裁宛にハムが送られて来てハムを突き返すとか話しておられました。

柳渡: ?ギクッ‼ マズイ!実は俺の自宅にもハムが送られて来て食べちゃったんだよ...うぁ~どうしよう!

岩下: 師範は返さないでいいですよ!私から送り返しておきますから!

柳渡: 岩下いいのか?

岩下: 押忍!私の蒔いた種ですから!

私は後に彼女の将来を考え実家に帰すことを決断した!そして大山総裁に報告。

大山総裁: キミぃそれで後悔はないのかね?

岩下: 押忍!総裁 無いと言えば嘘になります。しかし後ろには振り向きません‼

大山総裁: おおっ!キミぃ 男だね!

エピソード2

白昼に身体に障害をもつ私の友人○森くんから電話がなった...人違いで暴力団から追い込まれているという内容だった...

○森: 助けて下さい。連れの女の子たちも二人関係があるからと言って拉致されました。

岩下: 警察には連絡したのか?今、何処に居るんだ?

○森: 今、岐南町のロブスターハウスの駐車場にいます。

岩下: 待ってろ!

現地に到着

暴力団たち:なんだ!仲間を連れてきたのか?

岩下: 内容を教えてくれ!

内容は○森の友人の女の子(A子)の友達(B子)の友達(C子)が暴力団の構成員と付き合っていたが別れて身を隠した...C子はB子 B子はA子に相談し○森の電話番号を教えた...暴力団はB子を拉致し経緯を聞きだし電話番号を知ったとの事。しかし、○森にはC子の存在ですら知らなかった。

岩下: それじゃ濡衣じゃないか!

○森: そうなんです!

暴力団たち: 何をゴチャゴチャ話しているんだ?‼

岩下: ○森はC子もB子も知らないと話しているじゃないか?彼は身体障害者だし...

暴力団たち: じゃB子をどうでもしていいんだなぁ...

岩下: 知らないから好きにすればいいが警察には報告しておくから

暴力団たち: 何?誰に口聞いているんだ!

岩下: 暴力団の構成員なら身体障害者の弱い立場を捕まえて虐めないでしょ?

暴力団は岩下の襟を掴む

岩下: 何?この手は?

暴力団たちに緊張がはしり襟を掴む構成員が私に殴りかかった。

岩下: ○森 今だ!逃げろ車に入れ!

頭で構成員の拳をブロック その瞬間に暴力団たちは一成に私に矛先が向かう。

岩下: 仕方がないね...正当防衛だからやるしかない!

一人の構成員の眉間を一撃 5人を瞬時に倒した。すると後ろから姉さんと名乗る人物が出てきた。

岩下: 私1人に大事ですね

姉さん: あんたたちが素直にC子を渡していれば..こんなことにならなかったけどね。

岩下: 最初から勘違い知らないと話しているでしょ?

暴力団: 姉さんになんて口を聞いてるんだ!

岩下: 私にとっては姉さんではないよ!

ロブスターハウスの店の中に待機していた暴力団が更に10人...しだいに30人以上

暴力団: 姉さん?こいつら本当に何も知らないかもしれないですよ...だとすれば大事になりますよ。 姉さんは一先ず移動して下さい。

岩下: だから言ったでしょ知らないって...

暴力団: このまま帰す訳にはいかない...お前はあの岩下だろ?

岩下:ああ そうだが...

暴力団: 皆コイツを抑えろやれ!

岩下: 勘違いした上にコイツ呼ばわりか?仕方がないなぁ~

来い!

暴力団: 30対1の喧嘩が始まった!

最初は手加減していたが...金属製バットやナイフとかが出てきたので死なない程度で本気を出した! 突きや蹴りをする度に骨が折れる音が聞こえてくる。20分は戦った... 次第に皆がフラフラ状態で私は元気そのもの!

岩下: えっ?30人もいてこれだけ?

次第に目の前にケイニッヒ使用のベンツが止まった。中から一人の男性が...

男性: 私は○○組の組長の○野です。

その後、30人負傷で13人が入院と通院が余儀なく宣告された。私にメロンを持って来たが私は瓜のアレルギーで受け取らず...しかし、勘違いを認め為全てを解決した...警察沙汰にもならなかった。

翌日、極真の岐阜支部 古手先輩から私に電話が来た!

古手先輩: 岩下!昨日岐南町で岩下らしき人物がヤクザ相手に大乱闘していたと柳渡師範に報告があったんだよ。やはり?お前か?

岩下: 押忍!先輩 私です!

古手先輩: お前のことだから何も言わないよ!しかし柳渡師範に電話しておいてくれ!

岩下: わかりました。押忍!

岩下➡柳渡

岩下: 押忍!岩下です。

柳渡: 聞いたよ...やはり岩下だったかぁ。一応、本部に報告しなければならないから...

岩下: 押忍!わかりました。

柳渡➡総本部

大山総裁➡岩下

大山総裁: キミかぁ岩下くんかぁ

岩下: 押忍!総裁申し訳ありませんでした。 内容を一部始終説明する。

大山総裁: そうだったのか!でどうなんたんだね?

岩下: 押忍!解決しました!

大山総裁: 勝ったのか?

岩下: はい。勝ちましたが13人も重傷を負わせてしまいました。

大山総裁: 勝てばいいんだよ!相手は自業自 得だよ!キミぃね...負けてたら破門だったよ。笑! キミは昔の芦原や春山に似てるね!笑!

岩下: 押忍...

柳渡: 岩下?総本部から連絡きたか?

岩下: 大山総裁から連絡がありました。

柳渡: え~っ!?

岩下: 師範...さすがに肝が冷えました...破門覚悟の思いでした。しかし...逆に誉めて頂きました!

柳渡: ああっ...岩下...俺も肝が冷えたよ

1992年


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